曇天に笑う 外伝 決別、犲の誓い
(C)唐々煙/マッグガーデン・曇天に笑う外伝製作委員会
歴史の裏側でこの国を護る──。あの頃の俺たちは、真剣に夢みていた。
三百年に一度蘇る魔物・大蛇復活の十一年前。歴史の裏で国を護ることを志した者たちがいた。それは大蛇討伐のため結成された部隊・犲。曇家当主・大湖が師範を務めるその隊には、天火だけでなく、天火の盟友・安倍蒼世、佐々木妃子らの姿もあった。
だがある事件をきっかけに、天火は志を同じくした犲たちと、道を分かつこととなる。部隊に属したままでは、護れぬものがあったから──。
明治十二年。大蛇が滅び、晴れ渡る滋賀の空の下で、犲と曇兄弟たちは天火の秘めたる思いを知る。